ルワンダ、ドローンを使った医療物資配達システムを構築

ロボティア編集部
ロボティア編集部

ジップライン3
photo by youtube(AP)

 米シリコンバレーのベンチャー企業「ジップライン(Zipline)」が、7月からルワンダで医療物資のドローン配達を開始する。4月4日、米ニューヨークタイムズなど、複数の海外メディアが報じた。これまで数週間、数ヶ月かかっていた血液および医薬品の配達を、数時間で行うことができるドローンネットワークシステムを構築し、医療的な死角をなくす方針だ。

 ジップラインは、15台のドローンを一日最大150回に飛行させ、血液と緊急医薬品をルワンダ西部の21の病院に配達する方針だ。ジップラインがプロジェクトに投入するドローンは、GPSとナビゲーションシステムを利用し、荒れた天候や時速48㎞の風が吹く環境でも最大時速100㎞で飛行することができる。一度に運ぶことができる物資の重量は3.5パウンド(1.5㎏)だ。

 血液を配達する際には、低温状態を維持する機能もある。配達を終えたドローンが出発地点に戻ると、バッテリーや配達地の情報が盛り込まれたSIMカードが交換され、すぐ次のミッションに投入される。

ジップライン2
photo by zipline

 ジップラインのケリー・リナウド(Keller Rinaudo)代表は、「血液や医薬用品が必要な医療スタッフからメッセージが送信されたら、ドローンを飛ばし物資を迅速に提供する(中略)費用はバイク配達便ほどしかかからず、安全で正確だ」と説明している。加えて「医療物資の遠隔地への配達は、巨大なマーケットであると同時に世界的な挑戦でもある」と言及している。

 また同社の共同創設者であるウィリアム・ヘッツラー(William Hetzler)氏は「世界的に20億人を超える人々が必要な医薬品を供給されず困難な状況にある。(中略)一度の配達でひとりの命を生かすことができる」とした。

 2014年、リナウド氏とヘッツラー氏は、タンザニア・ダルエスサラームの青少年公共医療ボランティアで出会い、事業を計画しはじめた。当時ボランティアは、緊急医薬品オーダーシステムで悩みを抱えていた。ドローンを利用した医薬品配達という発想は、世界的な企業および投資家の心を動かした。

 ジップラインはGoogleベンチャー(GV)、投資専門企業セコイアキャピタル、スタンフォード大学、ヤフー共同創設者ジェリー・ヤン(Jerry Yang)氏、マイクロソフト共同創設者ポール・アレン(Paul Allen)氏などから1800万ドル(約19億4000万円)の投資を受けた。