空を飛んで通勤・通学!?エアバスの都市型飛行タクシー構想とは

エアバス_シティエアバス
photo by airbus

 航空機メーカー・エアバスが、都市内の渋滞問題を解決するため、無人飛行タクシーを現実化する計画を立てているという。「バハナ・プロジェクト(Project Vahana)」だ。この飛行タクシーは、乗客と荷物両方を輸送することを念頭に置く。

 シリコンバレーにあるエアバスのA3部門によると、飛行タクシーのデザインはほぼ終了しつつある。現在では、テスト飛行のための開発を進めているという。プロトタイプは2017年にテストが行われる計画で、10年後に構想を実現することを目標にする。

 プロジェクトリーダーのロディン・リアソフ(Rodin Lyasoff)氏は、2017年までにバハナ・プロジェクトのテスト飛行が可能な理由として、バッテリー、モーター、航空電子工学の基礎技術など、必要な技術的要素がほとんど出揃ったからだと明らかにしている。一方、開発チームが現在直面している最大の技術的課題は、総合的な障害物回避システムの開発だという。これは、Googleの自動走行車が道を走るのと似ているが、さらにそのシステムを飛行機に最適化する必要がある。

 エアバス側は自動飛行機の需要が高くなれば、最終的に全世界で数百万台が導入される可能性があると見ている。もちろん、実現までには障壁がある。エアバスが構想するような都市型飛行機は、どの国でも飛行が許可されていない。

 それでも、エアバス内の複数の部門が無人飛行機関連の開発を進めている。例えば、スカイウェイズ(Skyways)は来年、シンガポール国立大学のキャンパスでドローン配送テストを実施する。またシティエアバス(City Airbus)は、スマートフォンアプリで操作することができる自動運転ヘリコプターのコンセプトを設計している。

河鐘基

記者:河鐘基


1983年、北海道生まれ。株式会社ロボティア代表。テクノロジーメディア「ロボティア」編集長・運営責任者。著書に『ドローンの衝撃』『AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則』(扶桑社)など。自社でアジア地域を中心とした海外テック動向の調査やメディア運営、コンテンツ制作全般を請け負うかたわら、『Forbes JAPAN』 『週刊SPA!』など各種メディアにテクノロジーから社会・政治問題まで幅広く寄稿している。