幅広い分野における活用が期待されるドローン。今回、そんなドローンの活用に画期的な可能性を開くであろう、完全自動化を実現したドローンシステムがお披露目された。その名もエアロボティクス(Airobotics)だ。
エアロボティクスの特徴は、まずコンテナのようなドローンベースを備えている点だ。屋根の部分が左右に開き、ドローンが離着陸できる拠点施設となっている。
またエアロボティクスでは、ドローンを管理するためのソフトウェアが提供される。最大の利点は、完全自動化。飛行プログラムに基づいて、離着陸および飛行のプロセスが100%自動化される。人間がドローンを制御する必要は一切ない。オペレーターは、遠隔地からモニターでドローンの飛行状態を確認することができ、ミッションの遂行を見守りさえすればよい。
ドローンが任務を終えドローンベースに着陸すると、ロボットアームがドローン本体にバッテリーを挿入。電池の交換作業まで完全に自動化されている。電池を交換したドローンは、再び次の任務のために飛んでいく。
エアロボティクスシステムは、セキュリティや巡回監視、測量、災害・緊急現場の確認など、人間が都度、関与せずともオペレーションをこなすことができる。メーカー側は、完全自動化とドローンビジネスと組み合わされば、大きなイノベーションが起きると期待している。なお、開発したエアロボティクス社は、2014年7月に創業。イスラエル・テルアビブに本社を構えるスタートアップだ。すでに2850万ドルの資金を確保しており、本格的な販売を控え準備に奔走している。
なお、エアロボティクスティクスを導入すれば、ドローン専門業者に業務を依頼したり、社内でドローンを扱う人材を育てるなどのコストも削減できるとメーカー側は説明している。