ドローンで夜空を彩る「ドローン花火」が注目を集めている。仕掛けたのは、インテルとウォルトディズニー。両社は今年のクリスマスシーズン用に、米フロリダ州オーランドにあるウォルトディズニーワールドリゾートで、ドローン300台を浮かべたドローンショーを展開している。
最初の公演はリゾート内ワールドスプリングス(旧ダウンタウンディズニー)で、20日の夜に行われた。今後は来年1月8日まで、毎日午後7時、8時半の二回ずつ公演が行われる。ディズニーリゾートの訪問者であれば、誰でも無料で見ることができる。
インテルは、このドローン花火のために専用機「シューティングスター」を独自開発。ウォルトディズニーとともに、5ヶ月以上にわたりドローン花火ショープログラム「星が輝く休日」を用意してきた。
今回ショーに導入されるインテルの超軽量ドローンは、ボディーが発泡スチロールとプラスチックでできている。重さはわずか280gで、バレーボールよりも軽い。ドローンは互いに150㎝以内の近距離を飛行し、一度に最大20分間空を飛ぶことができる。
前述の通り、今回のドローン花火ショーにはドローン300台が動員されるのだが、これは歴代最大規模のドローンによる群集飛行となる。先だってインテルは500台の群集飛行でギネス記録を打ち立てた。が、オフィシャルなイベントで、数百台のドローンが振り付けに合わせて集団飛行をするのは今回が初めてとなる。
なお数百台のドローンに内蔵されたLED電球を使えば、計40億以上の色の組み合わせをつくりだすことができ、アニメーション表現も可能なのだそう。インテルは、報道資料を通じて「非常に複雑な群集飛行でも、ノートパソコンで演出できるようソフトウェアやインターフェイスの性能を改善した(中略)このシステムを利用すれば、どのような花火もわずか数日中に用意することができる」とコメントしている。