ドローンで粒子状物質(PM2.5など)を除去する研究が進む

ドローンで粒子状物質(PM2.5など)を除去する研究が進む

Posted date:2016.06.05

米砂漠研究所_ドローン2
photo by DRI

 ドローンを利用して、粒子状物質(PM2.5、PM10など)を除去しようという研究が注目を集めている。

 粒子状物質とはマイクロメートル(㎛)サイズの個体や液体の微粒子を指す。日本では粒子径が2.5㎛以下の微粒子である、PM2.5(微小粒子状物質)の名がよく知られている。石炭、石油など化石燃料の燃焼時や、自動車の排出ガスなどから発生し、肺に吸着して様々な肺疾患を誘発する。

 粒子状物質が大量に発生している中国では、2014年に政府が国内軍需企業AVICと契約。大気中の粒子状物質を除去するドローンの開発に着手した。計画としては、ドローンに粒子状物質を凝固させる化学物質を積載後、飛行。大気中に散布して、最大半径5km以内の粒子状物質を除去する。その時に凝固した粒子状物質は、雨のように地上に落下する。

 中国で開発されている、その粒子状物質除去技術はまだ開発が進められている段階で、化学物質による二次被害なども考慮する必要がある状況だという。また、地に落ちた粒子状物質を処理する術も確立していないため、すぐに実用化するのは難しいと見られている。

 一方、人工降雨を用いた粒子状物質除去技術も注目されている。水をかけることは、粒子状物質の濃度を下げるもっとも一般的な解決策とも言われている。

 米国・砂漠研究所(Desert Research Institute=DRI)は、人工降雨を降らせる物質を搭載したドローンを飛ばす技術を開発中である。物質は大気中の水蒸気を凝結させて、雨を降らすことができる。以前までは有人ヘリコプターに乗ったり、ロケットを利用していたが、ドローンを利用すればコストを大幅に削減でき、かつ適切な場所に、正確に人工降雨を降らすことができるという長所がある。

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参照
edaily
droneamerica.com