【ドローン空撮】「写真測量」と「レーザー計測システム」の現在

ドローン_写真測量のイメージ
Photo by KELEK

 現在、測量分野ではドローンの利用が非常に期待されています。ドローンは空を自由に飛行できるツール。広い範囲を効率的に計測したり、人が立ち入れないような場所でも、データを収集・計測することができます。

 ドローンを使った測量については、日々技術開発や研究が進んでいますが、まだまだ発展途上です。そのため、できることと、できないことが明確に分かれています。

 まず現在、ドローンによる測量となると、ほとんどの場合が「写真測量」になります。従来、この写真測量は、60%~80%ずつ垂直写真を重ねて撮影し、対象の位置関係を三角測量の原理で算出して、図面などを作成していく技術でした。言い換えれば、数十枚の連続写真を撮影し、それをつなぎ合わせて点と線で絵を描くというイメージです。

 また最近では「SfM法」と呼ばれる写真測量手法により、重ねて撮影した写真の特徴点をPC上で自動的にマッチングさせ、対象の3次元データを計測することが可能になりました。この手法によって、従来数十枚の連続写真だったものが、数百枚の写真をつなぎ合わせることができるようになり、数千万点もの点群データも同時に取得出来るようになりました。このSfM法とドローンを組み合わせることで、以前とは比べものにならないほど簡単に、測量を行うことができるようになっています。

 ところが、この写真測量にも限界(上記図を参照)があります。というのも、写真に写っていないものは計測できないのです。例えば、木々に隠れてしまっている地形の形状を、写真測量で計測するのはほとんど不可能。ですが、この木々に隠れてしまっている地形の形状こそ、非常に重要なデータとなります。

十田 一秀

記者:十田 一秀


ドローン測量・空撮をてがける有限会社KELEK代表。鹿児島県姶良市出身。30年ほど前ラジコンヘリコプターを使用した空撮測量会社を興した父のもとで空撮測量技術の修業に励み2011年に独立。無人航空機による空撮歴は13年。年間現場数約200件と現場経験豊富なベテランフライヤー。 ・都内マンション眺望撮影 過去1年間68件(2016年8月時点) ・埋蔵文化財発掘調査における撮影や計測 ・熊本地震の災害時の崩壊道路計測 ・砂防調査用計測 ・河川調査用計測 ・テレビ番組撮影 NHKBS『発見!体感!にっぽん水紀行』シリーズなど ※航空法改正による飛行禁止空域及び方法においての『日本全国飛行包括承諾』を取得済み

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