
米国、カナダを中心に、英国、アルゼンチン、インドなどで、ドローンを使用したデータ解析および、企業の意思決定をサポートするサービスを提供するプリシージョンホーク(PrecisionHawk)。ロボティア編集部で書面インタビューを行った。
以下、インタビュー
―プリシージョンホーク社について、簡単にご解説願えますでしょうか?
プリシージョンホークは、もともとブドウ栽培業にサービスを提供する、ドローンハードウェア製造会社としてスタートしました。ドローン技術のより大きなポテンシャルに気づき始めた時から、私たちは、自分たちのソリューションがより多くの産業に提供されるようになること、そしてカギとなるのはデータ解析であると気づきました。
そのため、私たちはドローンで集められた上空からの映像データのマネージメントと解析ツールであるデータマッパー(DataMapper)を開発しました。また、アルゴリズムマーケットプレイス(Algorithm Marketplace)という史上初の「アプリ」ライブラリーも作りました。これは、データマッパー内部で、ドローンユーザーが画像をアップロードし、ソリューションに焦点を当てたアルゴリズムを選択することで、ユーザーの意思決定を補助するアクションベースのレポートを提供するものです。
プリシージョンホーク社のドローンハードウェア・ランカスターUAVとデータ解析ソフトウェアによって、ユーザーはより良く、効率的にデータを収集し理解することが可能であり、空中情報空間におけるギャップを埋めることができます。
―主にどのようなドローン技術に焦点を当てていますか?
プリシージョンホーク社では、上空から撮影したデータを、活用可能なビジネスインサイトへと変えるソリューションベースのツールに集中しています。ハードウェアの製造メーカーである私たちのドローンプラットフォームは、農業、保険、石油とガス、緊急事態対応、災害、水研究、家畜産業などキーとなる産業分野において、最終的な戦略的ビジネス意思決定を可能にするデータ取得ツールとなります。

―どのようなビジネスに主に焦点を合わせていますか?
プリシージョンホーク社は、クライアントの意思決定をサポートするビジネスを主に展開しています。ドローンと、プロプライエタリ・ソフトウェアのアルゴリズムを用いて、ドローンデータを解析し、それらを活用可能なレポートに変え、意思決定主体がより戦略的かつ情報に基づいたビジネス上の意思決定を下すことを可能にします。それが最終的には、クライアントのインプットを最適化し、より多量のアウトプットと投資対効果(ROI)に結びつきます。
―主なサービスの価格は?
まずハードウェア(Lancaster UAV)18,000ドル+ センサー(3,000~90,000ドル)。一般的なパッケージは30,000ドルです。ソフトウェア(DataMapper)価格は2016年に変わりますが、現在の価格はウェブサイトでご覧になれます。また、空撮やその他サービスの価格は範囲や場所などによって変わります。
―プリシージョンホーク社主なクライアントは?
サービスとハードウェアに関しては、ほとんどが大規模で、企業レベルの法人です。データ取得、解析に関しては、規模にばらつきはありますが、一般的には大規模な農業関連の企業です。プリシージョンホーク社は、農業、種子を扱う会社の世界での規模トップ10社のうち、8社にサービスを提供しています。
農業以外では、エネルギー、保険、オイル&ガス、緊急事態対応、災害、水研究、家畜のセクターに対してサービスを提供しています。