MIT「全自動ロボットレストラン・スパイスキッチンを開発」

MIT「全自動ロボットレストラン・スパイスキッチンを開発」

Posted date:2016.04.29
スパイス_キッチンロボット
photo by MIT

 マサチューセッツ工科大学(MIT)の学生が全自動ミニロボットレストラン「スパイス(Spyce)」を開発し話題だ。

「私たちのビジョンはファーストフードの意味を変えること」

 学生たちはスパイスキッチンの開発の動機についてそう話す。「ファーストフード=ジャンクフード」という概念を覆そうというのだ。スパイスキッチンは、新鮮な食材を使用、素早く料理を作り出すことができる。冷蔵庫、自動食器洗い機、ガスコンロを備えており、ロボットシェフ(クッキングポット)が食材を調理し皿に盛る。

 MIT在学中の学生4人で構成された開発チームは、スパイスキッチンをひっさげ、「レメルソンMITアンダーグラウンドプライズMIT(Lemelson-MIT undergraduate prize MIT)」で1万ドルの賞金を獲得した。なお同賞は米大学の飲食関連テクノロジー部門で権威ある称号となる。現在、スパイスキッチンはMIT校内のダイニングホールで実際に稼働し、料理をサーブしている。今後、連邦農務省(USDA)と連邦食品医薬品局(FDA)の承認が完了すれば、ボストン近郊の大学で試験的に設置される計画だ。

 スパイスキッチンは、スマートフォンアプリや機体に設置されたタッチスクリーンを通じて料理が注文されると、5分以内に食事を提供する。現在、ロボットが調理できるメニューは5つで、エビジャンバラヤ、チキン・ベーコンスイートポテト・ハッシュ、ウィンターベジエマック・アンド・チーズ、チリライムビーフとゴマライス、ココナッツカレーとクスクスなどとなる。ふたつの料理を同時に調理することも可能で、注文者の好みに合わせて材料、ソースなどの量を調節することもできる。

Spyce
photo by MIT

 なお、材料は人間のスタッフが補充。スパイスキッチンは、自動的に適正量をクッキングポットに移動させ、材料を混ぜたり熱を加えて調理する。料理をオーダーした人は、ボウルをクッキングポットの下に置き待つだけ。料理が終わったらボウルに料理が注がれる。なお、ポットは自動的に食器洗い機に移され、きれいに洗浄される。

 スパイスキッチンを開発した学生チームは、ファーストフード業界に革新を起こすだろうと確信しているようだ。人材がいなくとも、新鮮で良質な料理を、安い価格で提供できるようになるからだ。また、ロボットは事件・事故なく調理時間を正確に厳守、また温度を正確に維持できるという点で、人間のパフォーマンスを上回る可能性がある。

 ちなみに、チャーハン、パスタ、パッタイ、カレーなど、食材を一度で炒めることで完成する種類の料理は、いずれも調理が可能だという。ロボットは全体で20平方フィートのスペースを必要とする。それでも、既存のレストランの平均面積の半分にとどまる大きさとなる。

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参照
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techinsider