【ドローン・マジック】ライゾマティクス・石橋素氏インタビュー

ライゾマティクス_ドローンマジック2
Images by Carmen Kam​

―ドローンの機体は自社で製作しているのでしょうか

 パーツなどはそれぞれ買って組み合わせていますが、基本的に自社で製作しています。もともと、ドローンを使ったプロジェクトを構想する段階で、ダンサーと共演するということを決めていました。そのため、台数が多くなることや、接触などのアクシデントも想定していて、なるべく小さくて、軽量なものを作るように心掛けてきました。

 ドローンやそのシステムに関しては、試行錯誤や改良を2~3年ほど続け、機体も5~6種類製作しています。舞台やパフォーマンスは、内容や環境が都度異なりますので、その時々に合わせてカスタマイズして作りこんでいます。現在、カスタマイズする場合にパーツを集めやすい環境、組み合わせが整いつつあり、フレームだけ自分たちで設計して3Dプリンタで出力するような形です。細かなカスタマイズができるのは、ドローンの利点のひとつになるのではないでしょうか。

ライゾマティクス_ドローンマジックTOP
ELEVENPLAY x Rhizomatiks Research「24 drones」(2015年)

―舞台にドローンを導入する際は、その経路や動きなどを事前にプログラムして、完全に自立飛行させるのでしょうか。もしくは、オペレータがマニュアル操作するのでしょうか。

 技術的にはどちらも対応可能です。が、実際には事前にプログラミングした自律飛行が多いです。そのドローンのアクションに合わせて、アーティスト側が動きを合わせる形ですね。特に楽曲が決まっている場合は、そちらのパターンかなと。「MAYA(3次元コンピュータグラフィックスソフトウェア)」などで動きを作って、その座標データをドローンに送信したりなど、いくつかの方法を駆使しています。一方で、人物の動きをリアルタイムに解析して、その動きにドローンを合わせるという手法も使えます。

河鐘基

記者:河鐘基


1983年、北海道生まれ。株式会社ロボティア代表。テクノロジーメディア「ロボティア」編集長・運営責任者。著書に『ドローンの衝撃』『AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則』(扶桑社)など。自社でアジア地域を中心とした海外テック動向の調査やメディア運営、コンテンツ制作全般を請け負うかたわら、『Forbes JAPAN』 『週刊SPA!』など各種メディアにテクノロジーから社会・政治問題まで幅広く寄稿している。