インテルがなぜ「ドローン事業に熱をあげるのか」を整理してみる

ロボティア編集部
ロボティア編集部

タイフーンH
ユニーク社ドローン「タイフーンH」photo by youtube

「私たちは、ドローンが人間の生活を大きく変えるだろうと考えています。それが、商品の配送であれ、災害現場のナビゲーションであれです。(中略)そして、インテルの技術が基になったユニークのスマートドローンは、ものすごい可能性を持っていると思っています。(中略)私たちは、スマートに接続された世界が来ることを信じています。そしてそのような世界を作るための最善の方法のひとつは、すべての人に、そしてすべての場所にドローンが存在すること。インテルのロードマップにあるドローンは、世界を変化させ、ドローン産業に革新を起こすでしょう」

 なお、インテルはユニークに資本を投資するだけではなく技術提携も結んでいる。インテルとユニークが共同開発した新製品「タイフーンH(Typhoon H)」は、数ヶ月以内にリアルセンスを組み合わせたバージョンをリリースする予定となっている。さて、そもそもなぜインテルは、数あるドローンメーカーの中から、ユニークをパートナーとして選んだのか。

 ドローン業界で先頭を行くDJIは当時、インテルがユニークに投資する以前にすでに、シリコンバレーのベンチャーキャピタル、アクセル・パートナーズ(Accel Partners)から7500万ドル(約82億円)の投資を誘致していた。インテルとしてもDJIに投資できただろうが、より大きな影響力を行使することができるだろうユニークを選択したことになる。

 加えて、ユニークが中国企業であったというところも大きいかもしれない。中国市場をしっかりと確保しなければ、ドローン企業として大きな成長は望むことは難しい。というのも、中国は消費、製造、インフラ、政策支援などドローンを取り巻く環境が、その他の地域に比べて圧倒的に優位だ。イアメリカやヨーロッパにも可能性のある企業はあるかもしれないが、インテルとしては中国企業に投資するのが合理的と判断した。

 中国には現在、ドローンメーカーが乱立しているが、しっかりとした技術力を備えたところはそれほど多くないと言われている。しかしユニークは「Q500シリーズ」で、DJIに劣らない技術力を備えていることを証明していた。インテルとしては、それらの可能性を総合的に加味した上で、投資に踏み切ったと言えそうだ。