仮想現実を全身で体験!? VR用スーツ構想が続々と発表される

ロボティア編集部
ロボティア編集部

axonVR
photo by axonVR

 2016年は「VR(バーチャルリアリティ=仮想現実)の年」と呼ぶにふさわしく、関連デバイスの発売が相次いでる。今後、デバイスやコンテンツがさらに充実すれば、スマートフォンのように一般普及に成功するかもしれない。

 ただ、バーチャルリアリティは「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)」を使う以外に、体験方法がほとんどない。開発者や一部ユーザーからは「視覚と聴覚だけでは、仮想現実を十分に感じることができないのでは」という意見も現れはじめている。

 そんななか、最近では“全身”で仮想現実を楽しむための製品が用意されつつある。例えば、バーチャルリアリティ用スーツの存在だ。

 米スタートアップ「AxonVR」は、VR用スーツ「Axonsuit」と、空中に浮かせた外骨格システム「axonstation」を組み合わせた、新しい概念の仮想現実システムを開発中だ。同システム内では、外骨格を通じて体を空中に浮かべた状態で、スーツが提供する仮想現実内で歩いたり、山を登ったり、運動場を走るなどの状況を体験することができる。

アクソンVRスーツ
photo by axonVR(via youtube)

 AxonVRの関係者は、「発想がかなり進んだ仮想現実システムであることは明らか(中略)ただ外骨格とスーツ、そしてディスプレイの組み合わせで、完璧な仮想現実を体験できるようにするには、まだ多くの研究が必要」としている。

 AxonVRは、この仮想現実システムを通じて、災害状況を体験したり、災害発生時の適切な対処方法を学ぶという使い道を期待している。また、エクストリームスポーツを楽しみたいと考えながらも、事故を心配している人たちに、仮想体験の機会を提供することも検討中だ。

 なお全身で刺激を得ることができる“全的な仮想現実”の実現には、ハードウェアとソフトウェアの高度な連動が不可欠なのだが、AxonVRシステムの性能に対する市場の評価は懐疑的だという。それに対しAxonVRの関係者は、「まだハードとソフトがスムーズに連動していない部分もあり、時々エラーが発生したりする。ただ、より技術が発展すれば、本当にリアルな体験を提供できるだろう」とコメントしている。