IBMのワトソン、自動運転車=ロボットカーに適用される

ロボティア編集部2016年6月18日(土曜日)

 クイズや医療診断、ホテルの受付などに採用されてきたIBMの人工知能プラットフォーム「ワトソン(Watoson)」が、自動運転車(無人自動車、ロボットカー)にも適用される。

 16日、米アリゾナ州の自動車メーカー・ローカルモーターズ(local motors)が開発した自動運転車・オリー(Olli)に、ワトソンが適用されると報じられた。

 ローカルモーターズは2014年に、世界で初めて3Dプリンターで電気自動車を作ったメーカーだが、今回はIBMと協力して自動運転車を開発した。12人乗りのミニバスで、ワシントンD.C.でテスト運行される。年末までには、マイアミ、ラスベガスなどで商用サービスを開始する計画だ。

 今回ワトソンを適用することで実現するのは、搭乗した乗客たちとコミュニケーションを取る機能だ。スピーチtoテキスト、テキストtoスピーチ、自然言語分類、エンティティー抽出など、乗客の話を聞いて適した回答を出す。例えば、乗客に道を説明したり、下車したい乗客の指示を聞き分け、オリーをコントロールする役割だ。また、目的地周辺の観光地やレストランもおすすめしてくれる。なお、交通量調査、経路の探索など、実際の走行と関連した機能は実行しない。

 IBM側は「乗客は、オリーに搭乗して目的地まで向かうまでのあいだ、ワトソンを通じて会話を交わすことができる(中略)例えば、どのように車が動くか、どこに行くか、なぜその道を選んだのかなど説明してくれる」とコメントしている。

 ローカルモーターズの共同創業者ジョン・ロジャース(john rogers)氏は、「IBMと長年にわたり仕事をした結果、オリーとワトソンが無人自動車車市場に初めて進出できた(中略)近い将来、すべての車両に、私たちのポートフォリオを適用するための準備を終えた」と述べている。