IBMが金融コンサルティング大手買収...関連AIサービスを提供か

ロボティア編集部2016年9月30日(金曜日)

 IBMが、金融コンサルティング大手プロモントリー・ファイナンシャルを買収することで合意したと、海外メディアが報じた。なお、買収金額は明らかにされなかった。

 IBMは今後、人工知能(AI)システム・ワトソンを利用したファイナンシャルサービスを立ち上げる。急速に変化する規制環境に金融機関が適応できるよう、サポートサービスを展開する予定である。

 そのためIBMでは、ワトソンが企業のリスク管理とコンプライアンスについてよく理解できるよう学習させる方針だという。ワトソンの認知能力を活用すれば、金融機関が規制の変更内容を熟知・義務を理解し、必要な遵守事項に迅速に対応できるようになるとIBM側は説明している。

 IBMは現在、ビジネスの中核だったコンピュータ事業の売上高が減少しており、分析やクラウドなど新事業に集中している。今年に入って6ヶ月の間に、関連企業を買収するために50億ドルを投資している。