韓国通信大手・KTがビックデータで感染症ウイルスの検疫強化

ビックデータ_検疫
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 KTは、8月にブラジルのリオデジャネイロで行われるオリンピックを控え、システムの稼働を本格化させたい狙いだ。実はKTビックデータセンターは、2014年からビッグデータを活用したウイルス防疫事業を牽引してきた。例えば、家畜伝染病の場合、トラックを通じて最初の発生地から他の地域に広がるのだが、農林畜産食品部から家畜運搬トラックの運行情報を受け取り、口蹄疫と鳥インフルエンザ の潜在発生地域を予測している。2014年12月から2015年3月までの初施行で、KTは実際鳥インフルエンザ発生102件のうち93件を事前に予測していた。

 KTが事前予測した地域の鳥インフルエンザ検疫を強化すると、2015年9月から今年3月まで発生した鳥インフルエンザ件数は、14 件と大幅に減ったのだという。既存のノウハウを生かして感染症ウイルスの徹底防止となるのか。国際的にも脅威となり得る感染症対策に、関心が高まっている。

河鐘基

記者:河鐘基


1983年、北海道生まれ。株式会社ロボティア代表。テクノロジーメディア「ロボティア」編集長・運営責任者。著書に『ドローンの衝撃』『AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則』(扶桑社)など。自社でアジア地域を中心とした海外テック動向の調査やメディア運営、コンテンツ制作全般を請け負うかたわら、『Forbes JAPAN』 『週刊SPA!』など各種メディアにテクノロジーから社会・政治問題まで幅広く寄稿している。