KTは、8月にブラジルのリオデジャネイロで行われるオリンピックを控え、システムの稼働を本格化させたい狙いだ。実はKTビックデータセンターは、2014年からビッグデータを活用したウイルス防疫事業を牽引してきた。例えば、家畜伝染病の場合、トラックを通じて最初の発生地から他の地域に広がるのだが、農林畜産食品部から家畜運搬トラックの運行情報を受け取り、口蹄疫と鳥インフルエンザ の潜在発生地域を予測している。2014年12月から2015年3月までの初施行で、KTは実際鳥インフルエンザ発生102件のうち93件を事前に予測していた。
KTが事前予測した地域の鳥インフルエンザ検疫を強化すると、2015年9月から今年3月まで発生した鳥インフルエンザ件数は、14 件と大幅に減ったのだという。既存のノウハウを生かして感染症ウイルスの徹底防止となるのか。国際的にも脅威となり得る感染症対策に、関心が高まっている。
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