ドローンの墜落・衝突は大事故に!?カナダ女性が大けが

ロボティア編集部2016年6月26日(日曜日)

 飛行中のドローンが落下し、女性が頚椎に怪我を負う事故が起きた。6月11日、カナダ・ケベック州のとある屋外イベントで、空撮中のDJIファントム3が墜落。ステファニー・クレニュー(Stéphanie Creignou・38歳、女性)さんの頭に衝突するという発生した。

 この日、会場を飛行していたドローン・DJIファントム3の重量は、1.3kg。事故シーンは、イベント主催側から空撮を依頼されていたVTOL-X Drones社のドローンによって、その全体像が捕捉された。映像では、人々が集まったトラックの横で、夫エリック・デジャルダン(Eric Desjardins)と一緒にいたクレニューさんの頭上にドローンが落下。彼女が気絶する場面が捉えられた。事故直後、病院に搬送されたクレニューさんは、首の頸椎に重傷を負ったことが分かっている。

 VTOL-Xのフラビオ・マーティンカウスキ(Flavio Martincowski)代表は「墜落したドローンを操縦していたロザイア・トゥルコット(Rosaire Turcotte)氏が、ドローン操縦ガイドラインを守っていなかった」とし、「(事件)当時、ドローンは群衆と近すぎる距離を飛行していた」とした。

「トゥルコット氏にも、その点を指摘した。が、彼は受け入れなかった(中略)人々が集まっている場所に接近しすぎたために発生した事故」(マーティンカウスキ氏)

 一方、事故を起こしたトゥルコット氏は、メディアの取材に答えて次のように話している。

「なぜ事故が起きたのか分からない(中略)安定的にドローンを操縦していたが突然墜落した。私は、私ができる限りでドローンを安全に操縦した」(トゥルコット氏)

 カナダ運輸安全委員会は、ドローンによる他の事故を未然に防止するため、飛行ガイドラインに対する違反がなかったか徹底的に調査しており、事故に遭ったクレニューさんは現在、トゥルコット氏に対して訴訟を用意している。

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