カナダのフード配達サービス企業・foodraが、トロントのロボット企業・Tiny Mileと提携したと発表した。Tiny Mileはfoodraに小型配達ロボット「Geoffrey」を供給する。
Geoffreyは重さ10ポンド(約4.53kg)と非常に軽量。カナダでは非接触かつ、人工知能(AI)を使った注文型配達サービスの未来を開く手段として期待を集めている。
Geoffreyという名称は、カナダ出身でマシンラーニングの権威であるGeoffrey Hintonにちなんでつけられた。同ロボットはボックスに80ドルの注文量、重さにすると6ポンド(約2.7キロ)まで積載が可能だ。時速6kmで、半径1マイル(約1.62km)の距離にある顧客に15分以内に料理を配達する。
またGeoffreyは広角およびズーム機能がある5台のカメラを積載。建物の住所を確認したり、夜間でも活動を制限されない機能を保有している。バッテリーの持続時間は12時間だ。
foodra側は、顧客の利便性だけでなく二酸化炭素排出量を削減する新しい方法を探しているとし、Tiny Mileとともに新しい計画を進めるとしている。現在、foodraはカナダ全域10都市に3000あまりのパートナーレストランを持つほどに成長したが、自律型ロボットだけでなく自転車の利用、使い捨てプラスチックや二酸化炭素排出量削減など、エコにおいても業界の先頭に立とうとしている。
一方、Tiny Mile 側は、foodraとの独占パートナーシップを通じAI×エコフードデリバリー市場の最前線に立つことになったとし、2020年7月までに50台のロボットを配置すること目標として掲げた。
Photo by foodra HP