アメリカで配達用ロボットがまた登場...Yelpと提携

ロボティア編集部2017年4月24日(月曜日)

 米サンフランシスコで、ファラフェル(コロッケのような中東料理)やケバブを配達するロボットが登場した。スタートアップ企業・マーブル(Marble)が、米最大の地域レビューサイト「Yelp」とパートナーシップを提携し開発を進めている製品だ。

 利用方法としてはまず、ユーザーがYelpのスマートフォンアプリを通じて食品を注文。やってきたロボットにパスワードを伝えると、箱を開けて商品を受け取ることができるという仕組みだ。

「ベッドのマットレスやスキーセットを運ぶのには、ロボットは適さない(中略)しかし、食料品や薬などの配達にはロボットが適任だ」(マーブル社、マット・デラニーCEO)

 メイブン社(Maven)のジム・シャインマン(Jim Scheinman)氏は、インスタカート、ポストメイツのような配達専門企業のコストの80%が人件費だと指摘。その上で、配達用ロボットでタスクを自動化するメリットは将来的に大きいと説明している。

 米メディア「CNBC」は、マーブルが開発しているような配達用ロボットが、アマゾンやアルファベット(グーグル親会社)、ウーバーの目を惹くのではないかとも予想している。それらの企業が、ユーザーに商品を届ける「ラストワンマイル」を解消する企業に興味を抱いているからだ。

 しかし、マーベルの配達用ロボットは階段を登ることができない、また配達地域も限定的など技術的・サービス的課題も多い。また歩行者がロボットを破壊することを想定した対策も具体的ではない状況だ。世界的に配達用ロボットのテスト導入例などは徐々に増えているが…どの企業が最初に主導権を握るか注目が集まる。

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