スイスポストが配達ロボットの運用を大都市でテスト開始

ロボティア編集部2016年8月24日(水曜日)

 スイスポスト(Die Post、郵政局)は23日、ベルン、ケーニッツなど大都市で、来月から配達ロボットをテスト運用すると明らかにした。

 スイスポストは配達ロボットが地域社会で低コストかつ迅速に郵便物を配達できると予想しており、提供されるであろうサービスについて「当日およびリアルタイム配送、食品、家庭用品、医薬品宅急便なども選択可能な内容だ」と説明している。

 スイスポストはテスト結果を分析し、早ければ3年以内に商業的にロボットをメールや小包の配達に投入する案を検討している。ロボットは、人間と同等の速度で歩行エリアを移動。障害物や工事区間など危険な場所を自動的に避けながら、目的地まで向かう機能を備えている。

 なお、採用されるロボットは、スタートアップ企業・スターシップテクノロジーが開発した製品。荷物を10kgまで積載することができ、移動が可能な距離は6kmとなる。移動はGPSを使って行う。また学習機能を備え、配達後に自らの情報をアップデートする。

 スイス郵政局は「テスト期間には人間が同行する(中略)数年以内に、お客様により良い郵便サービスを提供することができると期待している」とコメントを残している。