英ギルドフォード(Guildford)に拠点を構えるロボット企業アカデミー・オブ・ロボティクス(Academy of Robotics)が、ロボットカー「カーゴ(Kar-go)」を開発。配送市場への参入を表明している。
同社によれば、カーゴには最先端の無人車両技術が搭載されており、住宅地や舗装された道、また標識のない道路においても自律走行できるよう設計されているという。
アカデミー・オブ・ロボティクスは、英国政府からすでに公道におけるテスト走行許可を受けている。また自動車メーカー・ピルグリム(Pilgrim)と協力し、車両の量産を進めているという。今年下半期には、某有名宅配サービス業者に車両を提供し、商用サービスを開始したい意向だ。
アカデミー・オブ・ロボティクスの設立者は、ウィリアム・サチティー(William Sachiti)氏。過去にデジタルコンシェルジュサービスであるマイシティ・ベニュー(MyCityVenue)を立ち上げ、シークレットエスケープス(SecretEscapes)に売却した経験を持つ。売却前に確保したユーザー数は160万人だ。以後、アベリストウィス大学(Aberystwyth University)でロボット工学を学び、カーゴプロジェクトの開始に際して大学から1万ポンドの支援を受けた。
カーゴは人工知能ソフトウェアを使用しており、危険を感知したり、各車両が指定された住所に到着すると荷物を自動的に選択し、車両の後部から出荷する機能を搭載する。6月14日には、ロンドンで試作品が披露される予定だ。
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photo by The Academy of Robotics