食品配達サービス企業・ジャストイート(Just Eat)が、世界初となる「ロボット宅配サービス」を開始したと発表した。英ロンドン・グリニッジで開始された同サービスは、注文者がモバイルアプリで料理を注文すると、ロボットが目的地に商品を届けてくれるというものだ。
今回、導入されたロボットの名称は「スターシップ(Starship)」。アメリカのITベンチャー企業「スターシップ・テクノロジーズ」が開発した自律型ロボットで、5〜30分圏内のエリアを中心に商品を配達する。スターシップの移動時速は約6km。障害物を避けながら移動し、目的地を目指す。スターシップを開発した人物は、スカイプ(Skype)創業メンバーとしても知られるヤヌス・フリース(Janus Friis)氏らだ。
同サービスの利用方法は非常にシンプルだ。注文者が約200円を支払いアプリを通じて宅配を申請すると、ロボットが商品を所定の住所まで運んでくれる。注文者はスマートフォンを通じてロボットの現在位置を確認することもでき、ロボットが到着した後は、これまたアプリを通じてロックを解除。スターシップの荷台に積まれた商品を取り出すという流れだ。
なお、ジャストイート側が最初に配達を始める商品はトルコ料理とのこと。今後、ロンドンをはじめ、英国全土に配達網を拡大する計画だ。
スターシップ・テクノロジーズの代表を務めるフリース氏は「配達を必要とする小規模自営業者にとって大きな助けになるだろう(中略)スターシップ自体にもカメラが設置されており、管理者が配達プロセスを見守ったり、誰かに話かけることもできる(中略)宅配にかかる労働力や費用を大幅に削減し、地域内の自営業者の負担を軽減することができる」と説明している。
photo by JustEat