米・建設会社Swinertonが、ボストンダイナミクス社製の4足型歩行ロボット「スポット」(Spot)を導入する構えだ。Swinertonは現在、テキサス州にある複数の現場でスポットをテストしている。設置されている柱や電気配管数の調査や、データポイントを測定しデジタルツインを作成することで、建築情報モデル(Building Information Modeling・BIM)と実際の状況を比較する用途が想定されている。
Swinertonはこれまで、4ヶ月にわたりスポットの実証実験を行ってきた。カリフォルニアレッドウッド市の医療用建造物の工事に使用したり、ハワイ・ホノルルのクイーンエマビルディングでも活用している。
スポットの最大ペイロードは13.6kgで、距離測定のためのレーザースキャナや360度カメラを搭載している。自立型AIロボットで遠隔操作も可能である。Swinertonの関係者は、人間が毎日同じ場所を歩きまわるのは苦痛であり、反復的にデータを収集する作業はロボットに適していると説明している。
ボストンダイナミクスは、約100台のスポットを現場に投入し、6〜12ヶ月前後のリース契約を結んだと発表している。なおリースに関する具体的な条件は明らかにされていない。 今後、モビリティ、安定性、自律性などを改善し、スポットのバージョン2.0も発売する見込みだ。
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