カナダの空港でドローンが飛行機に接近する事故が発生した。鳥が飛行機に衝突するバードストライクならぬ、ドローンが衝突する「ドローンストライク」の危険性が高まっている。
6月11日、カナダ・ウィニペグ国際空港に着陸するために、航空機が地上から900mの高さを飛行していたところ、25mほど離れた場所をドローンが飛行していたのが確認された。事件後、警察はドローンパイロットを捜索したが、最終的に見つけだすことができなかった。
カナダでは、ドローンが飛行機に接近する事例が急増している。 2014年に61件であった事例は、2015年に96件以上にまで増加。今年はさらにその数が増加する見込みだと言われている。飛行機の離着陸時にドローンが接近する事案が増えれば、いずれ決定的な事故にもつながりかねない。
今回の事件などを防ぐため、カナダではドローン飛行可能地域を再確認するノードローンゾーン(No Drone Zone)と呼ばれるキャンペーンが開始。ドローンパイロットに、使用ガイドラインの順守を訴えて行く構えだ。