英EU離脱の決定日、米ロボアドバイザー大手が取引停止し問題に

ロボティア編集部
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ロボアドバイザー_ベターメント
photo by betterment

 ベターメントのジョン・ステイン(Jon Stein)CEOは、取引を一時停止した同社の決定を支持。ただし、顧客とのコミュニケーションにより気を使わなければならないと認めている。

「告知方法について議論しました。(例えば)アプリや電子メールを通じて知らせることができる。我々はさまざまな方法を模索している」(ステイン氏)

 他のロボアドバイザーサービスと同様に、ベターメントも投資に対する決定をアルゴリズムに“依存”する。ベターメントのアルゴリズムは、顧客の年齢や収入などだけでなく、金融リスクも考慮してポートフォリオを構成する。

 ステインCEOはベターメントが過去にも、米連邦準備制度(FRB)が政策金利を発表する前後10~15分の間、取引を停止したことがあったという。また市場変動性が高かまる取引開始後30分、終了前30分間は取引を避けているとも説明した。

 なお、ベターメントの規約には「市場の変動と需要が高かったり、システムを維持・保守する状況では、顧客の口座へのアクセスを制限できる権利がある。(中略)サービスの一時停止と関連したいかなる損失にも責任を負わない」と明示されている。しかし、前出のガルビン長官は、顧客の返済請求権はこのような規約内容とは関係がないとし、議論の余地があると指摘している。

 もし、今回提起された顧客や担当者の疑念を払拭できなければどうなるだろうか。おそらく、勃興しつつあるロボアドバイザー産業において“歴史的汚点”として残るかもしれない。