Googleデータセンター、AI活用で電力消費効率を最高水準に

Googleデータセンター、AI活用で電力消費効率を最高水準に

Posted date:2016.07.21

データセンター_google
photo by Google

「(サーバーの)冷却には一般的に、ポンプと冷却器、クーリングタワーなど大型の産業用機器が使用される。私たちは、データセンターをより効率的に運営するために、2年前からマシンラーニング(機会学習)を適用してきた。そして過去数ヶ月の間に、システム使用率を高めるため、ディープマインドの研究者とGoogleのデータセンターのチームがコラボレーションを開始した」

 上のコメントは、グーグルの子会社・人工知能開発企業であるディープマインドのブログに掲載された文章だ。Googleは、検索サイトやメール、Youtubeなどの数多くのインターネットサービスを運営している。それらのサービスを処理するサーバーは、膨大な熱を発散するのだが、サービスを正常に運営するためには、それらの熱を上手く処理し、かつエネルギー効率を高める必要がある。

 ディープマインドはこれまで、データセンター内の数千のセンサーを通じて収集されてきたデータを使用し、人工知能に平均PUE(Power Usage Effectiveness)を向上させるための学習をさせてきた。PUEはデータセンターの電力使用効率を示す指標で、PUEが低いほど電力をより効率的に使用しているということになる。

「(開発された)マシンラーニングシステムは、冷却にかかるエネルギーを40%削減した。電力損失と非冷却部門の非効率改善を含め、全体PUEの15%削減したものと同じことになる。これは、データセンター運用開始以来、最も低いPUEを達成したものとなった」(ディープマインドのブログ)

 今後Googleは、ディープマインドのマシンラーニング・アルゴリズムを、データセンター以外の問題を解決するためにも使用する予定である。発電機の変換効率を高め、同じ機器でより多くのエネルギーを生産するという用途が代表的である。例えば、半導体製造プロセスのエネルギーと水の使用量を削減して、製造工場における生産量を増やすことなどに採用する計画だ。また、他の企業がこの利点を利用できるように、研究結果を共有する予定としている。

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参照
deepmind.com