世界販売は中止に!?ソーシャルロボット・Jiboの怪しい雲行き

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 ジーボの販売が先延ばしになり、世界発売できなくなった理由は、大きくふたつだ。まず、音声認識の問題。標準的な英語とされた米国以外の英語圏に住む英語ユーザーの音声認識率が、期待値以下にとどまっているという。また当初、英語のほかにも日本語、韓国語などをサポートする予定だったが、その方針も現在のところ不透明となっている。

 第二にサーバーの問題がある。ジーボは米国にのみサーバーを置く予定だが、その場合、海外ユーザーは、使いにくさなど不利益を被るしかない。米国のサーバーを経なければならないため、時間差などが生じるからだ。また各国のサーバーを利用することについては、各国のプライバシー保護方針が異なり、対処が難しいという点がネックになっているという。

 そのような理由に対し、ユーザー側は怒りをあらわにしている。いわく「音声認識の問題は技術不足を示すもの」であり、サーバー問題は「2年前には予測できていた問題」だというのだ。もちろん、2年間も待たされて成果がでないことに対する不満も大きいのだろう。

 一部の関係者は、ジーボはすでに「失敗している」とも評価している。というのも、もしジーボが北米のみで発売されることになれば、アマゾン「エコー」や「グーグルホーム」と競合することになるし、技術的にも劣るというのだ。加えて、相次ぐリリースの遅延でユーザーの信頼を失っているという事情も不利に作用するしかない。

 批判はクラウドファンディングそのものにも及びはじめている。開発企業側が能力を超える技術仕様を提示したり、非現実的な低コストで話題を作る一方、肝心の製品発売が延期されたり、元の仕様とは異なる不完全な製品が販売されるケースが増えているからだ。多くの期待を集めたジーボだが、悪しき前例を作ってしまうのだろうか。