水に入れるだけで殺菌効果…切手サイズの浄水デバイス

ロボティア編集部
ロボティア編集部
水洗浄ナノフレーク2

 ナノフレークの原料である二硫化モリブデンは、主に産業用潤滑剤などに使われているのだが、原子レベルの大きさに階層化することで光触媒になるという「異なる特性」を引き出すことが可能なのだという。

 二硫化モリブデンを光触媒として光にさらすことで多くの電子が動き、細菌を殺すための化学反応が起きるというわけだ。 加えて、二硫化モリブデンのナノフレークの層に銅の層を追加することで、太陽光に反応し、殺菌剤に使用される物質である過酸化水素のよう な活性酸素種を生成するように調整しているそうだ。

 研究チームは二硫化モリブデンは、安価かつ容易に作りだせる物質であるだけに、開発途上国などでも普及しやすいと主張している。 ただし、このナノ構造デバイスが万能というわけではない。 これはあくまで、水中にある細菌を殺菌する装置なので、水中にある化学汚染物質まで除去することは不可能だ。

 さらには、これまでに3種類の細菌に対しての殺菌テストを成功させているものの、その他すべての細菌に対しても有効であるかどうかは不明なところだ。また、テストは研究所で作られた特定の細菌が混ざった水に対して行われただけなので、実際のさまざまな汚染物質などが混ざった水に対してどこまで有効に働くのか、今後も慎重に実証していく必要があると言われている。