自閉症などの治療&能力向上にロボットが寄与する未来

ロボティア編集部
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ロボットと自閉症
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 学生がプロジェクトに参加すると、持って生まれたテクノロジー関連能力が伸びるのはもちろん、同時に他の生徒や家族との触れ合いも増すという効果が現れている。

 同校に子どもを送る父兄のひとり、テリー・ホワイトサイド(Terry Whiteside)さんは、メディアのインタビューに対し、息子の変化について語る。

「以前は、あまり話そうとしなかった息子が、今は家に帰ると学校であった事を話してくれます」

 デジタルツールは、ASD児の社会性を変化させ、同時に自信をも高める作用がある。deBros氏は、ハフィントンポストの記事で、ASD児は教室の社会集団的側面に脅威を感じることが多いが、テクノロジーを与えられると変わるようだと指摘している。

 ウェブメディア・Mashableは今年の夏、豪アスペクト・ハンタースクールについての記事を配信した。同校は保育園から小学6年生のASD児だけの学校。同校の教師は、ロボット「Sphero」を使い、子どもたちに、自分の居心地のいい場所や、教室から外の世界に出ていくよう励ましている。結果、「子どもたちは勇気を出して不安を乗り越えているようだ」と、同校の副校長クレイグ・スミス(Craig Smith)氏は話している。

 なお、日本のロボット研究専門家も、ロボットが自閉症患者の治療や能力向上に役立った実例があると証言している。これらの例は、ロボットをはじめとするテクノロジーが、人間を良い方向に導いたほんの一例に過ぎない。今後、どのような効果が実際に報告されるのか。実例が増えていくことに期待が高まる。