認知症患者と対話しデータを収集するロボット「ルートヴィヒ」

ロボティア編集部2016年7月28日(木曜日)

 アルツハイマーなど認知症の患者と対話する医療用ロボット「ルートヴィヒ(Ludwig)」が、7月26日にカナダ・トロントのアルツハイマー認知症治療センターで開かれた記者会見で公開された。同プロジェクトは、トロント大学のフランク・Frank Rudzicz博士らが牽引してきた。

 研究チームが開発したルートヴィヒは、茶髪の男の子の形をしており、身長は約60㎝。現在、英語とフランス語に対応している。

医療用ロボット_認知症_Ludwig2
photo by CTV News(via youtube)

 ルートヴィヒは、アルツハイマー病など認知機能障害を持つ患者と対話し、彼らがどの程度会話に集中している分析。介護者に状態を伝える役割を果たす。ルートヴィヒの体には、マイクとカメラ、センサーが搭載されており、患者の視線と身振り、声の抑揚などを収集することができる。なお、ルートヴィヒという名前は、オーストリア出身の言語哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインからインスパイアされたという。