誤飲した電池を排出...MITが錠剤型「折り紙ロボット」を開発

折り紙ろぼっと_MIT
photo by MIT(via youtube)

 近年、アメリカではボタン型電池を誤って飲み込む誤飲事故が、年間で約3500件以上発生すると言われている。被害者の大半が幼児や乳児だ。奇跡的に体外に排出される場合もあるが、やけどや出血を引き起こし、最悪の場合、死に至るケースもあるという。

 アメリカのマサチューセッツ大学(MIT)をはじめ、イギリスのシェフィールド大学、日本の東京工業大学などは、その問題の解決にむけて協力しあってきた。そしてこの度、MITなど共同研究チームは体内の電池を探し、体外に排出させる「折り紙ロボット」を開発したと発表した。

 このロボットの仕組みは、真ん中に磁石が付いていて、その周りはソーセージに使われるような豚の腸で覆われている。その形が紙を折りたたんだような形になっていることから、’おりがみロボット’と呼ばれている。真ん中に付いている磁石と、外部の磁場を利用して、ロボットの動きを制御することができるのだという。

 体内で電池や異物を探し、体外へと取り出してくれるこのロボットは、元は錠剤の中に入っている。人が錠剤を飲み込み、薬が溶けると機能を始める。そして人が動く際の振動を利用して、胃の表面を無造作に滑りながら活動する。なお、この動きは“スティック・スリップ・モーション”と名付けられている。見た目は少しグロテスクだが、人間の体には優しそうなロボットだ。