ロボット警備員に犯罪抑止の力なし?米大学が実験結果を公表

ロボット警備員に犯罪抑止の力なし?米大学が実験結果を公表

関連ワード:米国 警備用ロボット

Written by Jin Kodama

Posted date:2016.09.09

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photo by knight scope

 米コーネル大学教授ガイ・ホフマン(Guy Hoffman)氏らのチームが行った、興味深い実験がある。それは「ロボット警備員が人間の犯罪抑止に効果があるか」を調べたものだった。とはいえ、実験自体はそれほどシリアスではない。むしろ、少しユーモラスでもある。

 研究チームは、学生が集まる部屋のテーブルにクッキーを置き、「予備用(食べるな)」という紙を貼っておいた。そして、その見張り役として、米ロボット企業ボサノヴァ(Bossa Nova)社製のロボット・モビ(mObi)を配置。経過を見守ることにした。モビの外見は決して怖くはない。それでも、部屋を監視するふたつの目がついている。

 結果、実験を通して実証されたのは、ロボットでは犯罪を抑止する力は弱いということだった。ロボットが見張っている部屋にやって来た人のうち、クッキーを食べたのは7%。ロボットも人も誰もいないときは8%の人が食べたので、ロボットは盗み食いをわずかに減らした程度にとどまったという結論だ。一方、テーブルに人が1人座っているときは、2%しかクッキーを食べなかった。

 ホフマン氏は「日常にロボットがいるとき人はどう振る舞うか」に関心があり、「医療や教育、行政、軍隊など、倫理的行動が大きな課題となる場における、ロボットの存在を議論している」という。

 今回の実験で使われたGoProの隠しカメラには、学生たちがロボットに対してどのように接するかが映っていた。多くの学生は、ロボットの性能を試そうとしたり、またロボットが人の盗み食いを止められるか試そうとした。ある学生にいたっては、「クッキーを失敬するから、ロボットを後ろ向きにしてくれ」と友達に伝え、その友達は「ロボットなんだぜ。わかんねーよ。クッキー頂こうぜ」と言うシーンを録音されてしまった。

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参照
newscientist.com
dailymail