米カリフォルニア州・LAカウンティ警察は8日、警察ロボットを投入し武装した容疑者を制圧したとした。事件当時、強盗および殺人未遂の疑いで指名手配されていたブロック・レイ・バンジ(Brock Ray Bunge、51歳)容疑者は、小銃を所持したまま、金網と薮に囲まれた川岸に逃げ込んだ。
バンジ容疑者は投降を拒否。そのため、現場に出動した警察特攻隊(SWAT)は、詳細な状況を把握するために警察ロボットを投入した。ロボットが偵察した結果、容疑者が小銃を手に持たず、足下に置いているのを発見。次いで、警察はヘリコプターとパトカーで周辺を巡回する作戦を立てる。容疑者がそれらに気を取られている間に、警察ロボットがアームで小銃を取り上げることに成功した。窮地に追い込まれた容疑者は、最終的に投降した。
その約1週間後の9月16日、ロシアでは逆の事件が起きた。警察がロボットを逮捕したのだ。なぜロボットは逮捕されてしまったのか。
今回、ロシアの選挙に出馬したとある政治家が、遊説にプロモボット(Promobot)と呼ばれるロボットを動員した。警察はプロモボットの動員が“無許可”であったため「選挙運動に使用される恐れがある」として撤去を命じたのだ。警察はプロモボットに手錠をかけようともした。現在、プロモボットは警察に拘束されているという。
このプロモボットは、6月に研究室を脱出し公道で渋滞を起こしたロボットでもある。ロシアの一部では、以前の脱出劇と今回の逮捕騒動の両方が、メーカー側が仕掛けた大胆なマーケティングなのではないかとの憶測も流れている。
【関連記事】>>>テスト中のロボットが脱走、約30分暴走し警察に捕まる