広域なエリアを自律走行し、捕捉した侵入者をドローンで追跡する――。そんな、ロボット警備車両が登場した。シンガポール企業「Otsaw Digital」が開発した「O-R3」だ。
O-R3は、重量約80kgのゴルフカートサイズのロボットカー。機械学習など人工知能アルゴリズム、自律走行のための3D-LIDARセンサー、GPSなどが搭載されている。中央管制室と接続され、オペレータは、機体の状態やセキュリティ状況をリアルタイムでチェックすることができる仕組みだ。またフロントカメラには、オブジェクト認識技術が採用されており、従業員と部外者を判別することができる。
O-R3は、敷地内や立ち入り禁止エリアに侵入した部外者を発見すると、内蔵されたドローンで追跡を行う。また所有者が不明な怪しい袋など物体を検知し、持ち主が5分経過しても現れない場合、警報アラームを鳴らす。
O-R3の1ヶ月のレンタル費用は1万ドルとのこと。 24時間、休憩時間を必要とせず警備活動に従事する。人間の警備員を雇用するよりも、コスト的には割安になるというのが、Otsaw Digital社側の説明だ。現在、ドローンが搭載されていないタイプの屋内警備車両も開発が進んでいるという。
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photo by Otsaw Digital