人工知能が高校2年生に。大学入学試験(SAT)で平均点を獲得

ロボティア編集部
ロボティア編集部

高校2年生

高校生2年生の平均成績レベルで数学の問題を解く人工知能が公開された。

9月20日、ニューヨーク・タイムズなど米主要メディアは、米アラン人工知能研究所とワシントン大学の研究者が開発した「ジオソルバー(GeoSolver)」と呼ばれる人工知能プログラムについて紹介した。ジオソルバーは、大学入学資格試験(SAT)の幾何学の科目に挑戦し、11年生(日本の高校2年生)の平均点に近い成績を出したことが明らかになった。

この人工知能は、見たことがない問題の図を把握、文章を読み取り、正解を出すという革新的な成果を達成したことが評価されている。ただし、人間の知能と比較するとまだ断片的な成果なので、まだ“よちよち歩きを始めたばかり”という指摘も少なくない。

ワシントン大学で人工知能を研究するアリ・パハディ氏は「ロボットの目が完成したというにはまだまだと思う」と指摘。子どもでもできる、試験に出てくる簡単な矢印の意味を把握するような人工知能はまだないと彼は説明した。人工知能を評価する装置としては、SATのような標準的な試験を受ける方法意外にも、家具の付属品を組み立てることができるかをテストする「イケア試験」、常識や気づかい、状況をよく把握しているかをテストする「ウィノグランド図式試験」などがある。最近の学者たちは人間に近い知能を評価する際に、推論よりも状況把握能力に焦点を当てている。

ニューヨーク・タイムズは、「アラン研究所の新しい人工知能が画期的な発明であるか否かは見守るべき」と評した。一方、研究者はこれらの内容を盛り込んだ論文を、同日ポルトガルのリスボンで開かれた学術大会で発表した。