3月15日に行われた「第二回テンセントAI Labフォーラム」で、中国WEBサービスの大手企業であるテンセントが、深センに「Robotics X」というロボットラボラトリーを設立すると発表した。
更に、テンセントのAI領域での戦略も発表しており、具体的には、「汎用性のあるAI技術の開発」、「ロボットラボラトリーの設立」や「医療分野でAI技術の展開」の三つの戦略が挙げられた。
関係者によると、今回のRobotics XはAl Labと同じように、テンセントエンジニアグループ(TEG)の一部となる。Robotics XとAl Labでは、 AIに関する基礎研究が行なわれ、テンセントのAI技術開発を支える形になる。現在のAl Labでは、50名以上の世界で知名度があるAI領域の専門家や200名以上の開発エンジニアが在籍している。
テンセントのVice-president・姚星(Yao Xing)氏によると、2016年から「AI」という概念がヒットしてきたが、技術開発の不足や応用ノウハウの欠如などの原因でAI技術の産業化はまだ進んでおらず、産業規模を見るとインターネットやIoTの比べ物にならないという。
一方で、フォーラムでは、テンセントAl Labのディレクターを務めている張潼(Zhang Tong)氏は「人材はAI技術の発展を牽引する重要な要素だ」と発言した。中国は人工知能の発展を推進するポテンシャルのある国だと思われるが、人工知能に関する高度な知識を持っている人材は米シリコンバレーに集中しているのが現状だ。今回Robotics Xを設立した目的としては、海外にいる高度な人材の誘致も挙げられる。
■原文:テンセント、深センにロボットラボラトリーを設立
■出典:深セン経済情報
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