フォレスター「5年後、全仕事の6%がロボット・AIのものに」

ロボティア編集部2016年9月21日(水曜日)

 米調査会社フォレスターは、2021年頃、人工知能(AI)およびロボットが、これまで人間が担ってきたいくつかの職業を代替するという予測を公表。その割合を、米国の全仕事の6%とした。

 フォレスターはまず、自律型ロボット、デジタルアシスタント、人工知能、チャットボットなどスマートシステムが、顧客サービス業務を引き継ぐ可能性があり、自動走行車の登場によりトラック、タクシーなどのドライバー業も代替されるとした。

 同社アナリストは報告書で「インテリジェントエージェントが現れはじめているが、まだ広く普及しておらず主流ではない(それでも)認知要素が追加され、機能が拡大されることで様々な事例が生じるだろう」と指摘している。

 フォレスターは2021年には、人工知能分野でマシンラーニングおよび自然言語処理能力が大きく発展すると予想。高度化されたアプリケーションが相次いで登場するだろうとしている。

 今年1月、ジュネーブで開催された世界経済フォーラムでは、人工知能などの技術の発展で、数年間の間に700万人以上が職を失うという予測が示された。ただし、それら技術は、すべてのコンピュータ科学、工学、数学と関連したものであり、同分野では200万人の新たな雇用が創出されるとも言及している。

「AI時代の勝者と敗者 機械に奪われる仕事、生き残る仕事(Only Humans Need Apply:Winners and Losers in the Age of Smart Machines)」の著者トーマス・ダベンポート(Thomas H. Davenport)氏は、「人工知能とロボットは助手と仲間」だとし、メディアの取材について「新しい時代の技術があり、私たちがより生産的かつ効率的に仕事をするためには、その技術を活用しなければならない(中略)これから仕事を上手くできる人は、機械と一緒に仕事をするが好きな人になるだろう」と所見を述べている。