アップルがインドのスタートアップを買収...狙いは人工知能強化か

ロボティア編集部2016年9月23日(金曜日)

 アップルが人工知能(AI)関連の人材および技術を確保するために、インド企業にまで包囲網を広げている。海外メディアによると、アップルはインドのマシンラーニングスタートアップ・タプルジャンプ(Tuplejump)を買収した。アップルは、6月にすでに同社を買収しているが、少し遅れて報じられたことになる。

 タプルジャンプはビッグデータを処理・分析するソフトウェアを開発する専門企業。買収価格は公開されていない。アップル広報担当者であるコリン・ジョンソン(Colin Johnson)氏は、「アップルは小さなテクノロジー系企業を頻繁に買収している(中略)買収の目的や計画は明らかにしないのがアップルの原則」と述べた。

 今回の買収は、人工知能(AI)分野の専門知識を強化する文脈で行われた。Google、Facebook、アマゾンなどは、仮想アシスタントを開発するために、人工知能の分野へ投資を加速している。タプルジャンプは、今年Appleが買収した人工知能関連企業としては、三社目となる。先ごろには、シアトルに本社を置くトゥリ(Turi)を2億ドル、顔認識技術のエモーシェント(Emotient)を価格未公開で買収している。

 タプルジャンプは約12人の従業員を擁しており、今年、米西部にオフィスを用意されたという。タプルジャンプの創業者であるロヒト・ライ(Rohit Rai)氏は、自身のSNSのプロフィール欄で、5月からアップルで働き始めており、現在シアトルに勤務していると書いている。

 アップルは今年初めて、音声認識をベースにした人工知能アシスタント・シリ(Siri)のAPIを公開している。