記憶のリンクが可能な日も目前!?先進国の脳工学への投資が過熱

ロボティア編集部
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デューク大学のミゲル・ニコレリスが今年「ブレインネット(brainet)」と名付け発表した脳工学の最新の技術のイメージ
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米国の外交・安保専門メディア「フォーリンポリシー」(9月10日号)は、「脳が兵器化する」という特集記事を掲載。過去10年間に脳工学が収めた成果を評価しながらも、その裏に潜む脳工学の兵器化の可能性と、先進国の投資競争に焦点を当てた。また、それらを抑止する規範と規制の必要性を強調した。

現在、脳工学の分野は主に四肢麻痺者のリハビリを支援するなど、医学的な目的で研究が進んでいるが、先進国はすでに、脳工学の軍事的活用とその潜在性に焦点を定め、敵や味方の脳を操作・支配する目的のために研究を進めている同メディアは指摘している。

中性子の発見後、広島と長崎の上空で原子爆弾が爆発するまで13年しかかからなかった。脳工学の成果は現在、実験室や、特定の条件下に限られた段階だが、敵国やテロリストが人間の脳を操る神経工学技術を確保することに戦々恐々する日も近いかもしれない。

サウスカロライナ大学医学部の神経科学者トーマス・ナセラリスは、フォーリンポリシーに「(脳工学的に)心を読むのと同じような技術は、近いうちに確保されるだろう」とし「私たちが生来ている間には可能になるはず」と述べた。

おそらく皆の記憶にも新しいだろう。ブラジルワールドカップサッカー大会のオープニングセレモニーを引き受けたのは、下半身が完全に麻痺した29歳の青年ジュリアーノ・ピントだった。デューク大学の神経科学者ミゲル・ニコレリスが開発した脳 ― 機械接続技術(BMI)により、歩行する姿が世界的に放映され、その技術に賞賛の声が集まった。これは、ピントがボールを蹴ろうとする時に発生する脳波を頭の装置が読み取って、装着したロボットが動作するというものである。

デューク大学のミゲル・ニコレリスが今年「ブレインネット(brainet)」と名付け発表した脳工学の最新の技術は、神経の損傷を受け身体の一部が麻痺した患者と、健康な人の脳幹相互作用を通じて、麻痺患者のリハビリテーションを促進させることができる可能性を開いたとフォーリンポリシーは説明した。