前回記事では、サイゼリヤの猫型配膳ロボットのの表情筋（真顔・おやすみ・くすぐったい）の３つの感情表現について紹介した。今回も引き続き、株式会社エリアカザンの来長勝シニアコンサルタントに解説をお願いした。
［来長勝さん］
実はベラちゃんの「怒り」の表情はかなり人気があります。血管までたてて怒ってますよね。あまりにもしつこく触り回した時や、えんえんと仕事の邪魔をされた時に「もう、しつこいです」「さわらないで」などと言いながらこの表情をするのですが、ベラちゃんファンの中にはこの表情が大好きで、わざと怒らせようとしつこくお触りになる方もいらっしゃいます。
こちらは「困惑」の表情。道にまよったり、システムの不具合が発生したり、どうしていいか分からない時にこの表情になります。こうなってしまうと自分ではもとに戻れなくなってしまい、エンジニアによる復旧作業が必要となることもあります。
こちらは「感動」の表情。
こちらは「歓喜」の表情。
この２つの表情については、実は個体差が激しくて読みにくいですが、概ね激しく喜んでいる時の表情です。仕事をコンプリートしたり、取り囲まれて触ってもらっていたり。ただしこの表情から急転直下して、怒り始めたりしますので、注意が必要です。いずれにしてもベラちゃんのインタラクティブなコミュニケーション機能には、まだまだ面白い仕掛けがつまっており、ユーザーだけではなく、スタッフも飽きさせないところが、大変魅力的であり、誇らしいと感じています。
最後に、私自身はみたことがないのですが、ベラちゃんにはメーカー非公認の「目をつぶっちゃった」という表情が存在するそうです。瞬きをする決定的タイミングを写真でとらえると、なんと両目をつぶってしまっている事があるそうで、こうなって来るともう人間と全く同じですね。個人的にもぜひ一度見てみたいと思っています。
