中国・シャオミ(XIAOMI/小米)が、スマートフォンで操縦できるコーディング用ロボットを発売した。
シャオミのレイ・ジュン(雷軍)CEOは11月4日、自身のウェイボー(微博)アカウントで、コーディング用ロボット「トイブロック」を、同月11日からオンライン販売する予定だと明かした。
同製品は、レゴのように組み立ててつくるコーディングを学ぶのためのロボットだ。車輪、ギア、チェーンなど主要部品と、約900以上のブロックで構成されており、スマートフォンで操縦することができる。またARM Cortex − M3チップが搭載されており、ジャイロスコープセンサーなどを通じて機体のバランスを取る。その他にも、赤外線・カラー・超音波センサーを備える。移動時には3kgの重さの荷物を運ぶこともできるというのが、シャオミ側の説明だ。
価格は499元(約8400円)なのだが、一部のユーザーからは、製品価格が高すぎるとの不満の声も。とはいえ、他のコーディング用ロボットと比較すれば、価格面で競争力は決して劣っていないという評価もある。例えば、ニューヨークのベビートイメーカーであるフィッシャー・プライス(Fisher-Price)社が開発したイモ虫型キッズ向けロボ「コード・A・ピラー(Code-A-Pillar)」の価格は49.99ドル(約5300円)。また、ワンダーワークショップ(wonder workshop)社が開発した子供用ロボット「ダッシュ(dash)」の価格は、149.99ドル(約1万6000円)だ。
最近、コーディング用おもちゃ市場の競争は盛り上がりを見せている。去る6月、Googleは、コーディング用玩具プロジェクト「ブロック(Block)」を進めていると発表した。Googleのプロジェクトの目的は、子供たちにコーディングを「簡単に楽しく」教えるおもちゃを開発すること。難解なコーディング教育ではなく、色とりどりのブロックを繋げる過程を通じて、子供たちにコーディングの基礎と論理を学んでもらおうというものだ。
Googleは、このおもちゃのプラットフォームのみを提供し、外部の開発者、デザイナー、研究者にこれを活用できるように支援する計画。ただし、リリース予定はまだ決まっていない。なおアップルは9月に、子供用コーディング教育ツール「スウィフトプレイグラウンド(Swift Playgrounds)」をリリースしている。
photo by シャオミ