トランプの誤算!?…雇用減少の理由は移民ではなく「ロボット化」だった

トランプの誤算!?…雇用減少の理由は移民ではなく「ロボット化」だった

関連ワード:米国 自動化

Written by 河鐘基

Posted date:2016.11.15

 最近、アメリカの大企業は自国に拠点を改めて構え、ロボットおよびエネルギーの節約に投資を加速させている。

 米国の繊維企業・ユニファイ(Unifi)の場合、6年前に比べて従業員が200人以上増え、現在、合計1100人がノースカロライナ州の自動化された工場で働いている。ただし、ペットボトルを原料としたリサイクル繊維「リプリーブ(Repreve)」を生産するその工場では、以前に人が行っていた運搬を倉庫ロボットが担当。またロボットアームが不良品を選別しているという。

 同社のトーマス・コードル(Thomas Caudle)社長は「原材料を海外から輸入していたが、サプライチェーンに支障が生じると、突然の倉庫が空になり、売るものがなくなる(中略)もう企業は、アジアというかごに卵を一度に保管しない」とコメントしている。

 海外に拠点を構えると、各国が抱える事情やリスクから自由ではいられない。一方、国内で高度な自動化を達成すれば、国内で安心して製品を開発できる上に、人件費も削減できる。コードル氏が言わんとするのは、おおまかにはそのようなことだろう。

 米国内の雇用の減少の本当の理由は何なのだろうか。ナショナリズムで国民を鼓舞し、移民や他国から仕事を取り戻すとしたトランプ氏だが、その要因を見誤れば、当然、その“解”も間違うことになるかもしれない。いずれにせよ、高度なロボット化=自動化というファクターは、今後の米国経済、そして世界経済を語る上でも欠かせないものとなりそうだ。

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参照
pressherald.com
californiademocrat.com