【データ集】歴史に登場するロボット~その2~

ロボティア編集部2015年8月22日(土曜日)
相澤ロボット1

ロボット操縦の豆機関車(1936年 日本)

 ロボット研究家・相澤次朗氏が開発した「ロボット操縦の豆機関車」。海外では「ロボット・リモートコントロールッド・トレイン」と呼ばれている。小さな子どもたちを牽引するだけのパワーがあったという。また、相澤氏が発明した同機関車のデザインは、右写真のようなアルマジロ型の機関車のモデルになったとも言われている。

 高名なロボット発明家であった相澤氏は、1931年に世界ではじめてとなるロボット製作本「人造人間の作り方」を執筆し、翌年には「世界優秀人造人間と電気サインの設計と作り方」を発刊している。著作の中で相澤氏は「ロボットが戦争兵器として使われる」と語っている。なお、ロボットという言葉を商標登録したのも相澤氏だとのこと。日本のロボットの生みの親とまで言うと語弊があるかもしれないが、その道の第一人者であることだけは間違いない。

相澤ロボット2

 西東京市WEBには、相澤氏が初代理事長を務めた日本児童文化研究所のコラムが掲載されている。以下、引用。

「西東京市には、かつて800体ものロボットが生み出された場所があった。それは昭和のロボット博士と呼ばれる故・相澤次郎氏が設立した日本児童文化研究所。博士が生み出したロボットたちは、大阪万博をはじめ、1960~1970年代にかけて全国各地のイベントに登場し、子どもたちの夢をかき立てた。しかし現存が確認されている大型ロボットはわずか12体。その中でも多摩六都科学館にある『ミスター・スパーク』は特に貴重で、板金を叩き出して作った外装や塗装が当時のままで残っている唯一のロボットである。オルゴールのような仕掛けで制御しており、現在でも、立ち上がり動作などが可能。製作されてから約50年がたつが、その姿には職人たちの想いが宿っている」

Roll-oh

Roll-oh

1940年に公開されたコメディー映画「Roll-ohにおまかせ」には、主婦を家庭の雑務から解放する家庭用ロボットが登場する。家庭用ロボット(Domestic Robot)・Roll-ohは、物やカッターナイフ、缶切り、ライターなどを握ることが可能で、植物に水をやる作業もこなす。なお、足には真空掃除機が搭載されている。「Roll-ohにおまかせ」映画情報はこちら

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