「翻訳こんにゃく」が実現!?...MSが最大100人と対話できる「リアルタイム翻訳アプリ」発表

ロボティア編集部2016年12月16日(金曜日)

 マイクロソフトが、人工知能(AI)技術を採用した翻訳アプリを公開する。同アプリは、Windowsの他、アップルやグーグルのOSでも使えるように設計されている。

 12月14日、マイクロソフトのリリー・チェン(Lili Cheng)研究員は、米サンフランシスコで開催されたイベントで、音声認識、機械翻訳など人工知能技術を使用した、翻訳アプリをリリースすると発表した。これは、世界初の「リアルタイム個人用翻訳機」となるとのこと。同アプリを利用すれば、スマートフォンやタブレット、PCを通じて、最大100人と直接対話することができる。

 マイクロソフトは同日、音声アシスタントサービス・コルタナ(cotana)を搭載した、ソフトウェアツールキットも公開した。このキットを使用すれば、第3者がコルタナを利用して製品を作ることができる。

 マイクロソフトは、同分野で音響機器メーカー・ハーマン・カードン(Harman/Kardon)と協力する。同社はマイクロソフトとともに、17年に音声で作動する人工知能スピーカーを披露する予定だ。旅行会社エクスペディア(Expedia)も、コルタナとスカイプのチャットサービスを利用した、ホテル予約サービスボット(bot)を開発した。

 マイクロストのサティア・ナデラ最高経営責任者は、人工知能に投資を惜しまない。最近では、人工知能分野に焦点を当てたベンチャーファンドも立ち上げるとした。今年3月には、チャットボットでアプリを制御、情報を検索、そして実際にショッピングなど社会活動を促す「プラットフォームとしての対話戦略」を発表している。また、マイクロソフトは、ウェブサイトに投稿された質問に自動的に答えるチャットボット「Zo」も公開した。

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