韓国のソフトウェア企業・ハンコム(Hancom)が、モバイルメッセンジャーアプリ「ふわふわトークカフェ」をリリースした。同サービスには、ニューラルマシン翻訳(Neural Machine Translation=NMT)技術が採用されている。同社の説明によれば、リアルタイムでテキストが翻訳されるので、ユーザーは外国人とそれぞれの母国語でチャットが可能になるという。現在、サービスでは韓国語-英語のやりとりを支援するが、今後は韓国語-中国語、韓国語-日本語翻訳機能も追加される計画となっている。
これらのAI搭載型チャットアプリには、ハンコムが持つ通翻訳技術が採用されている。ハンコムのグループ企業「ハンコムインターフリー」は、ふわふわトークカフェに先立ち、翻訳アプリ「ジニートーク」を発売している。
ハンコムは、新しいチャットアプリのプライバシー保護機能についても強調している。携帯電話番号がなくともサービスを利用することができ、必要な人だけ選び友達に登録することができるという。利用者本人のプロフィールは、指定された人にだけ公開される。また口座番号など個人情報は、一定時間が経過するとサーバーから削除される。また、誤送などにより相手が読む前にメッセージを削除したい場合に“回収”したり、グループチャットルームで必要な人と1対1で会話できる機能も搭載されている。
なおハンコム関係者は、「AIベースの翻訳機能に加え、(メッセンジャーに必要とされる)特別な機能をさらに補完し、海外メッセンジャー市場に進出する計画だ」と語っている。
Photo by Hancom