正常カードの認証拒否を減らせるか…マスターカードが人工知能導入へ

正常カードの認証拒否を減らせるか…マスターカードが人工知能導入へ

Written by Shinji Ikematu

Posted date:2016.12.29


人工知能_マスターカード

photo by pixabay


 マスターカード(MasterCard)がクレジットカードの承認に人工知能(AI)技術を導入する。通常のクレジットカードの取引を、詐欺取引と認識してしまい、承認を遮断してしまうのを防ぐ目的だ。人工知能システムの名称は「ディシジョン・インテリジェンス(Decision Intelligence)」となる。

 この人工知能は、顧客が正常に使用するカード取引の承認拒否を減少させることができる。ディシジョン・インテリジェンスは、マスターカードのグローバルネットワークに人工知能技術を融合させた最初の事例となる。現在の取引の承認システムは、事前に定義されたルールに基づいて取引リスクを測定する。一方、ディシジョン・インテリジェンスは、顧客の個別の取引を評価し、スコアリング・学習するという新しいアプローチをとる。また各取引を分析し、必要な情報を算出し、それをベースに発行社が次の取引を通常かどうかを判断する。

 マスターカードのリスク管理部門アジャイ・バーラ(Ajay Bhalla)代表は、「同サービスは、消費者が通常の取引で承認拒否にあう問題を解決できるようにするためのもの(中略)マスターカードのグローバルネットワークに人工知能技術を適用し、金融機関と加盟店がカード承認率を高め、より強化された消費者体験を提供できるようにする」と導入の経緯を説明している。

 ディシジョン・インテリジェンスは、顧客が過去にどのような消費パターンがあるか分析し、通常・異常な消費形態を判別する。活用するデータは、顧客セグメンテーション、リスクプロファイル、取引場所、加盟店、決済デバイス、支払い時間と取引の種類など膨大だ。

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参照
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