LINEの親会社であるNAVERの人工知能技術「コナ(ConA=Context recognition Ai)」は、旅行情報だけではなく、海外旅行のコースを推薦。スマートに旅行検索環境をサポートする。
ConAは、ユーザーが訪問する場所を理解する(POI understanding)ための人工知能技術で、CNN、LSTMなどディープランニング技術を活用し、旅行、レストランなどビッグデータから、利用者がその場所に行く目的、傾向などテーマを自動的に抽出する。
例えば、東京の観光スポットを推薦するため、東京を訪問した経験をもとに作成された文書情報を分析。「夜景がきれいな」「家族旅行に適している」など、様々なテーマ、情報を自動的で見つける。さらに、新しい文書がアップされると情報を自動的に抽出し、新しい分類をつくりだす。旅行に関するドキュメントや検索結果を分析し続けるConAの品質は、継続的に更新される
現在、海外旅行のコースおすすめ機能については、これまで2年間にわたりNAVERに蓄積された1220万件の良質の旅行関連データを分析する。解析されるのは、コースのテーマ、経由地、総距離、移動時間などを盛り込んだ「コース情報」、そのコースに対するレビューを確認できる「旅行記」が提供される。
NAVER地域・旅行検索部門リーダーであるチェ・ジフン氏は、「これまではさまざまな言語の海外の場所に関連する文書を分析するために、各言語別の専門家が必要でしたが、ConAは英語、中国語、日本語などで作成された文書をアルファベット音素に変換して処理するため、国別の言語に縛られない(中略)ConAは、グローバル技術としても発展可能な人工知能」としている。
NAVERは、ConAのような人工知能ベースの技術をさらに高度化し、検索の品質を改善。最終的に技術主導のプラットフォームとして自社サービスを拡充する方針だ。
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