人工知能・ワトソン2世「IBM MERA」は介護に特化…将来的にPepperにも搭載か

人工知能・ワトソン2世「IBM MERA」は介護に特化…将来的にPepperにも搭載か

Posted date:2017.01.17

人工知能_ワトソン2世_IBMmera
photo by Mr Seb

 人間をはるかに超える能力を持ち、人間では到底不可能な大量のデータ読み込みを実現するIBMの人工知能ロボット「ワトソン」。今年に入り、すでに英会話アプリへの活用が決定している。

 IBMの次なるターゲットは介護分野だ。米ライス大学の電気工学、コンピュータ工学および心理学の学生や研究者らとともに、ワトソンをベースに高齢者介護向けに改良したIBM多目的介護ロボットアシスタント(IBM MERA=IBM Multi-Purpose Eldercare Robot Assistant)の原型を完成させた。ワトソンを基にしたロボットの開発に関しては、今回が初の試みである。

 ライス大学はペンシルベニア州ピッツバーグ市内にてロボットの製造に関与する40の学術機関のひとつ。同大学は13日、米国防総省より8千米ドル(約91億2千万円)、州政府、学術機関、非営利組織を含む200以上のスポンサーより合計1億7300万米ドル(約197億2200万円)の資金調達を受けたことを大学公式サイトにて発表した。

「IBM MERA」は事実上のワトソン2世だ。ワトソンを支える技術を装備しており、その振る舞いはIBMクラウドや、ソフトバンクの人工知能ロボット「ペッパー」内蔵のインタフェース上で制御される。さらに、ライス大学のスケーラブル・ヘルスラボ(Scalable Health Lab)」の研究者らと共同開発した「カメラバイタルス(CameraVitals)」を搭載。人間の顔を動画で撮影・記録しながらバイタルサイン(生命徴候)を導出する。

「IBM MERA」の開発における最終目標は、医療従事者、介護者および高齢者の3者間のコミュニケーションの妨げとなり得る壁を取り除き、高齢者がケアに関する意思決定をしやすい環境を生み出すことだ。そこで、認知科学的アプローチが目標達成のカギを握ると考えた研究者らは、IBM MERAおよびそのAIロボットを支えるIoT技術に加え、認知処理技術の構築を最重要課題とした。

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参照
ibm.com
rice.edu
enterpriseinnovation.net