人工知能・ワトソン2世「IBM MERA」は介護に特化…将来的にPepperにも搭載か

ロボティア編集部
ロボティア編集部

 現在、空気中の二酸化炭素や一酸化炭素などを測定するセンサーを通じて、「誰が部屋の中におり、部屋の中でどのくらい過ごしているか?」が判る段階まで研究が進んでいる。「空気や移動、音、匂いなどを検知するセンサーが介護者との連携にどう関与し、結果として高齢者の生活の質(QOL=Quality of Life)の改善へと貢献し得るのか?」に着目しつつ、新たなステージへと突入した。

 IBMの研究部門と協働するイタリアのヘルスケア関連企業、ソーレSole社(Sole Cooperativa)社長ロベルタ・マッシ(Roberta Massi)氏は、「新システムの開発の裏には、高齢者にはできるだけ長く安全かつ自立した生活を送ってもらいたいという思いがある。新システムでは人間の日常行動や人間を取り巻く環境への理解に主眼を置いており、高齢者にとっての潜在的なリスクを特定し、それぞれに合ったケア法を提供することが可能となる。それによってQOLが改善され得るだろう」と海外メディアの取材に対しコメントしている。

 IBMは昨年9月、AIロボットによる動的環境での対象物の理解および没入型経験を促す開発者向けプラットフォーム「プロジェクト・インツ(Project Int)」を公開したことを発表。朝起きてから床に就くまでの1日におけるコンテクスト理解を促す認知システムの構築に注力している。