センサー技術や通信機能が搭載された「スマートコンセント」が話題となっている。韓国特許庁は、知能化したコンセントを「IoTコンセント」と分類。その出願数が、着実に増加している旨を公表した。
なお、IoTコンセントの出願数をみると、2012年39件、2013年36件、2014年52件、2015年56件、2016年75件(合計258件)と、右肩上がりに増加。そして、それら出願を担うのは、ほとんどが中小企業(約85%)という統計結果となった。
IoTコンセントの母体となっているのは、「電力自動遮断コンセント」だ。これは流れる電流を検出し、特定の状況で電源を自動的にオンまたはオフにすることができコンセント。詳細には、コンセントに接続された家電製品が待機状態のときに消費電力を遮断してくれる「待機電力遮断コンセント」、漏電やショートなどにより多くの電流が流れた場合に安全を図る「電力ブロックコンセント」などがある。
IoTコンセントは、それら電力自動遮断コンセントに通信技術を搭載したもの。IoTコンセントの特徴としては、外出先からスマートフォンでリモート制御したり、コンセントに接続された家電製品の電源を制御することができる。
コンセントの知能化はスマートホームを実現する上で有用だとされている。というのも、スマートホームが機能するためには、個々の家電製品がAI機能を備えなければならないが、コンセントをスマート化されれば、接続された家電にも同様の機能を付与することができるという期待からだ。
特許庁の電力技術審査ソン・ペクムン課長は「家の外から遠隔で電化製品を制御するスマートホームへの高い関心と、無駄な電力を削減するという必要性からIoTコンセント関連技術の開発が進んでおり、この傾向はしばらく続くと予想される」と状況を説明している。
photo by opencage.info