米通信大手・クアルコム(Qualcomm)が、「安全なドローン配送のための購買者認証システム」の特許(US9359074)を、米国特許商標庁に登録した。これはドローンが目的地まで荷物を安全に配送し、購入者を正確に認証・識別するための技術だ。
特許に記されたドローン配送のプロセスはまず、購入者がオンラインで注文するところから始まる。アプリを通じた注文がサーバーに収集され、ドローンに商品と配送先が入力された後にドローンが目的に向け発進する。
なおドローンは基本的にGPSを利用して飛行するが、同時に地エリアに設置されたWi-Fiルーターも活用する。これは、GPSの断絶、信号妨害、誤差などを防止するためだ。ルーターから信号を受信したドローンは、ルーターの位置と、データベースに入力された位置をリアルタイムで比較し位置を把握する。これらのプロセスは目的地に到着するまで続く。
ドローンが目的地周辺に到着すると購買者の端末に通知を送信する。ドローンは、荷物が盗まれる可能性がない安全な高度で待機し認証を待つ。購入者がドローンに特定のコードを送信すると認証が完了。ドローンが着陸する着陸する。その際、購入コード認証に失敗すると、ドローンは着陸しない。
コード認証が完了すると、ドローンは購入者の位置を把握し最適な着陸地点に降り立つ。次いで商品を提供。買い手が商品についた配送コードをスキャンすると一連のプロセスが終了となる。なお配送の全過程はサーバーに保存される仕組みとなる。
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