ディズニーのドローン&空中ディスプレイ特許の中身とは!?

ロボティア編集部2016年7月29日(金曜日)

 ディズニーエンタープライズは、昨年10月に「浮遊ピクセルとエアディスプレイ(Aerial Diaplay System with Floating Pixels 登録番号:9169030)」の特許を登録した。

 ドローンにディスプレイ光源装置を積載し、空中でピクセルを浮かせて、航空ショーやエアディスプレイを実現する技術だ。動的に相互作用する空中ディスプレイはまだ登場してないが、同特許はその課題に挑戦する。ディスプレイ光源装置を装着した複数台のドローンが、地上にあるステーションの制御を受け同期飛行し、ダイナミックなディスプレイを観覧客に提供する。

 特許は、フリックセル(Flixel:Flying Pixel Assembly)のコンセプトを採用している。フリックセルは主に、ドローンとライティングアセンブリ、およびライト拡散装置で構成されている。

ドローン_ディズニーエンタープライズ_特許_空中ディスプレイ3
720-ライティングアッセンブリ 730-ライト拡散装置 photo by USPTO

 ライティングアセンブリでは、赤、緑、青色のLEDライトが発光。LEDからの光は、光拡散装置によってシリンダ形で表現される。

 ショーでは、フリックセルは約20〜200個程度で構成され、空中で指定されたスクリーン領域を動き、照明で様々な色を発する。スクリーンサイズは50〜100m程度で、2次元もしくは3次元的で具現される。フリックセルは決められた経路に沿って動き、緯度、経度、高度に応じて光の色を変化させる。